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中国人のボルドーワイン熱と中国産のワイン
今年最後の記事となりました。
恒例の紅白を見ながら、今年の流行りを学んでいます。
今年も本当に本当にありがとうございました。
みなさま、良いお年をお迎えくださいませ。

最後の記事は、飛行機の中で書いた記事をどうぞ。

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ドキュメンタリー好きの私が、また一つ興味深いドキュメンタリー映画に出会った。
飛行機の中で見た作品。

『Red Obsession』
監督:Warwick Ross, David Roach、オーストラリア
ナレーション:Russell Crowe


中国人のフランスワイン、特にボルドーへの熱を描いた作品

過去数年で、ボルドーワインの価格が破格に値上がっている。2009年は過去に想像もしなかったほどの史上最高値を記録し、一部の関係者は不安を募らせた。この価格上昇の原因の一つとなったのが、中国人のボルドーフィーバーである。バブルのような価格高騰や普通ではない中国のワイン熱の波に乗って儲けようとする人々とは裏腹に、この状況を楽観視していてはならないと立ち上がったのが、この映画の監督でありブドウ農家でもあるWarwick Ross氏とDavid Roach氏である。

中国は過去10年でワイン消費量が劇的に増え世界最大のワイン輸入国となった。中国の富裕層にとってワインコレクションは一種のステータスとなっている。しかし、中国の市場は特異で、全てはイメージから入る。有名な映画のセリフで出てきたワイン、大統領が訪問したシャトーのワイン。その特異さが、これだけの価格高騰につながったとなると、長続きはしないとみる人がいてもおかしくない。事実、2010年は更に価格は高騰したものの、その後暴落することになる。

中国はワイン消費だけでなく生産量も増えていることをご存じだろうか。
中国人資産家の中にはボルドーのワイナリーを買収して、自分たちのワインを生産し始めているところもあるが、その製造方法を真似して、今度は中国でブドウを生産、そしてワインを製造している。現在中国はワイン生産量世界5位となっている。

中国が消費・生産とも世界一になる日は近い。ただし、何百年もの歴史を持つボルドーが信頼を失うことはないだろう。

さて、このワインフィーバーはどこへ向かうのか。

映画のサイト
http://www.red-obsession.com/


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by iihanashi-africa | 2013-12-31 22:14 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(0)
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