FDW&ナジンガ保護区:1日目の続き。
ブルキナファソには野生の象が生息する地域が数か所あり、10年ほど前まではワガドゥグとボボ・ディウラソの中間にあるボロモという街の周辺でもよく見かけ、出張の途中で象の群れを見かけることも頻繁にあったという。現在は、ボロモからデドゥグにかけてのかつての生息地からは姿を消し、おそらく南下しただろうとのこと。ナジンガ保護区にはかつてより数多くの象が生息するが、中西部で見られた象はこの辺りに移動してきたと言われている。 ナジンガ保護区は面積913km2。1979年にクラーク・ラングレン氏Clark Lungrenが狩猟区設置し、それを1990年に国有化して保護区に制定された。そもそもラングレン氏は、Association de Développement de l'Elevage de la Faune Africaine (ADEFA:アフリカ特有の動物相の飼育開発団体)というNGO団体を設立しており、その枠組みでProjet Pilote pour l'Utilisation Rationnelle de la Faune à Nazinga(ナジンガに生息する動物相の合理的利用法に係るパイロットプロジェクト)という周辺住民の参加型プロジェクトを立ち上げた。このプロジェクトの成果から得られたグッド・プラクティスが現在のナジンガ保護区の管理法に役立っているらしい。(このサイトに詳しく記述されている。http://bf.refer.org/faune/chapitre6.html) 余談だが、実はこのラングレン氏とその子供たちが、1日目に訪れたFerme de Wedbilaの経営者とのこと。前回は飼育場と記述したが、単なる食用動物飼育場ではなく、アフリカ特有の希少動物保護や増殖の意味もあるとのこと。 少し話がずれたが、現在でもナジンガは、保護区、狩猟区、国境区に分かれている。 ホテルから保護区の入口までは数分。 そこで入場料を支払う。 保護区内の道は‘超悪路’。 雨期の真っ最中だったので、低地は川になっていた。まあ、タイヤが隠れるくらいの水深なので通行には問題ない。 保護区内のキャンプ地でガイドについてもらうのだが、そこに辿り着く前に1頭発見。 象の頭。 ナジンガの森の全容。 カメルーンのワザ国立公園では、1日探し回り、もう諦めて帰ろうとしたときにやっと発見できたのだが(カメルーン北部旅行 前半)、ここではいとも簡単に出会える。それだけ生息数が多いのだろう。乾期であれば草丈も低く、もっと多くの象に出会えるらしい。 写真で見ると小さな象に見えるが、私たちの乗っていた四駆よりははるかに大きい。 アンテロープにも数頭遭遇。 でも、さすがに草丈ほどの背丈の動物は見つけるのが難しい。やっぱり象以外の動物も見たい場合は乾期に来るべきかな。 象探索は移動も含めて4時間ほどで終了し、ワガドゥグへの帰路に着いた。 帰り際にヒヒの群れを発見。 ナジンガからポーにかけて、こういう家が目に入る。 何か意味があるのかなあ。。。 ブルキナファソに来てから国内旅行をする機会は少ないが、やはりこういう旅行は楽しい。次はどこに行こう。って、あまり選択肢はないけど。 にほんブログ村
by iihanashi-africa
| 2013-11-19 22:23
| ブルキナファソ
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