ポップカルチャーの文化外交への活用の一環として、海外で漫画文化の普及活動に貢献する漫画作家を顕彰するため、外務省の主催で「国際漫画賞」(International MANGA Award)というコンテストが毎年開催されている。といっても歴史は浅く、今年で第6回。
過去の受賞者を見ると、タイ、中国、インドネシア、台湾等のアジアの国の方が多く、アメリカ、カナダ、フランス、ベルギー、スペインのような欧米の受賞者もちらほら見られる。 そして、今年第6回国際漫画賞で、なんとアフリカ人として初めてブルキナファソから受賞者が出た。 http://www.manga-award.jp/jp/award_6th.html 作品名:Les dix rituels de l'initiation(イニシエーションの10儀式)(ブルキナファソ) 作 者:Boureima NABALOUM(ブルキナファソ) 優秀賞には入らなかったものの、堂々の入賞。 その授賞式が、先週在ブルキナファソ大使公邸で執り行われた。観光・文化大臣および同省次官も出席。会場には、作品の拡大版が飾られていた。漫画賞のサイトでは表紙しか見られず、表紙の絵はあまり惹かれなかったので、それほど期待せずにいたら、なんのなんの期待していなかったことを謝りたいほど素晴らしい作品だった。どことなく手塚治の火の鳥タッチで写実的。 作者はまだ若く、いかにもアーティストという感じの方。 学校には行かず、いろんな漫画を見ながら、コマや吹き出しの入れ方を独学したらしい。 ただ、彼の場合、今後どうやって生計を立てていくかが気になる。ブルキナに居ながらにして漫画を出版するのは相当難しいだろうし、そもそも購入できる人が限られる。彼は、画家でもあるので、絵を売って生活の足しにすることも考えられるが、安定した生活が出来るほどの収入が得られるだろうか。才能があるこういう方の将来が気になる。 にほんブログ村
by iihanashi-africa
| 2013-05-17 22:15
| ブルキナファソ
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