市場にマンゴーが出回り始めた。マンゴーは雨期の始まる2、3ヶ月前から実をつけ始める。この頃に降る雨期最初の雨を「マンゴー雨」と呼び、この雨が降るとマンゴーが熟し始めると言われている。
そして昨夜、そのマンゴー雨が降った。30ミリくらいは降ったのではないだろうか。非常に激しい雨音で目が覚め、その後はなかなか寝付けなかった。 マンゴー雨と呼ぶには、もう一つ理由があると個人的には思う。 マンゴーの実の付け方が雨が降っているように見えるのだ。 マンゴー最盛期には、こんな風にマンゴーの上を歩くほどの量が出回る。 終わった季節 ついさっきまで、ブルキナファソ北部のサヘル州の友人と、昨日の雨について話をしていた。実は昨日の雨は、北部のドリ付近でも降ったらしい。すると友人は「あまりいい雨ではない」という。年間降雨量400ミリ程度のサヘル州では雨はどれも恵みの雨だと思っていたが、よくない雨というのが存在するのか。 サヘル州は乾燥しており、ほぼ全世帯が家畜を所有しており、農業に並び畜産が生計手段である。そのため、牧草をどこでどうやって確保するかを常に気にかけている。特に乾期の終わりの牧草が枯れる時期は確保に必死になる。こんな時に大雨が降ると、枯草は腐ってしまい、家畜もさすがに腐ったものは食べない。その後も雨が短い間隔で何度か降れば、青々とした新芽が出てくるが、サヘル州の4月のこの時期の雨は、その次の雨をすぐには期待できない。つまり、枯草は腐り、新芽も出てこず、結局家畜の餌がなくなってしまう。 なるほど、私はいつも農業の視点からしか見ていなかったが、こういう見方もあるのか。 にほんブログ村
by iihanashi-africa
| 2013-04-23 08:33
| ブルキナファソ
|
Trackback
|
Comments(0)
|
検索
カテゴリ
全体 アフリカ全体 ガーナ ガボン カーボベルデ カメルーン ケニア コートジボワール コンゴ民 シエラレオネ セネガル タンザニア チャド チュニジア トーゴ ナイジェリア ニジェール ブルキナファソ マダガスカル マリ モーリタニア ルワンダ トルコ オマーン UAE イギリス オーストリア&チェコ オランダ ドイツ フランス カンボジア ネパール ベトナム 韓国 台湾 米国 日本 未分類 タグ
アフリカの街並み・風景(193)
アフリカの歴史・文化(189) アフリカ生活の小話(96) アフリカの農業(77) アフリカの料理(64) アフリカの映画(54) アフリカの野菜・果実(51) アフリカの宗教(46) アフリカの文学・芸術(43) アフリカの植物(41) アフリカの動物・昆虫(29) アフリカのスポーツ(23) アフリカの政治(10) アフリカの音楽(10) アフリカの経済(7) アフリカの衣服・髪型(6) 以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... 最新のコメント
最新の記事
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||