人気ブログランキング | 話題のタグを見る
マンゴー雨
市場にマンゴーが出回り始めた。マンゴーは雨期の始まる2、3ヶ月前から実をつけ始める。この頃に降る雨期最初の雨を「マンゴー雨」と呼び、この雨が降るとマンゴーが熟し始めると言われている。

そして昨夜、そのマンゴー雨が降った。30ミリくらいは降ったのではないだろうか。非常に激しい雨音で目が覚め、その後はなかなか寝付けなかった。


マンゴー雨と呼ぶには、もう一つ理由があると個人的には思う。


マンゴーの実の付け方が雨が降っているように見えるのだ。

マンゴー雨_c0116370_8203.jpg


マンゴー雨_c0116370_824172.jpg


マンゴー雨_c0116370_832284.jpg


マンゴー雨_c0116370_835986.jpg


マンゴー最盛期には、こんな風にマンゴーの上を歩くほどの量が出回る。
終わった季節


ついさっきまで、ブルキナファソ北部のサヘル州の友人と、昨日の雨について話をしていた。実は昨日の雨は、北部のドリ付近でも降ったらしい。すると友人は「あまりいい雨ではない」という。年間降雨量400ミリ程度のサヘル州では雨はどれも恵みの雨だと思っていたが、よくない雨というのが存在するのか。

サヘル州は乾燥しており、ほぼ全世帯が家畜を所有しており、農業に並び畜産が生計手段である。そのため、牧草をどこでどうやって確保するかを常に気にかけている。特に乾期の終わりの牧草が枯れる時期は確保に必死になる。こんな時に大雨が降ると、枯草は腐ってしまい、家畜もさすがに腐ったものは食べない。その後も雨が短い間隔で何度か降れば、青々とした新芽が出てくるが、サヘル州の4月のこの時期の雨は、その次の雨をすぐには期待できない。つまり、枯草は腐り、新芽も出てこず、結局家畜の餌がなくなってしまう。

なるほど、私はいつも農業の視点からしか見ていなかったが、こういう見方もあるのか。


にほんブログ村 海外生活ブログ アフリカ情報へ
にほんブログ村
by iihanashi-africa | 2013-04-23 08:33 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(0)
<< 街中を走る車の質 あら、お揃いで。 >>