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ブルキナファソの綿花生産
いつもタイムリーな記事を書けないのが反省点なのだが、今日は1月に撮影した写真をアップしようと思う。


綿花収穫の写真。


ブルキナファソは、西アフリカで最も綿花の生産量が多い。年間15万~30万トンの綿花を生産している。世界の綿花生産量に占める割合でみると2%程度なのだが、ブルキナファソ経済は綿花抜きには語れない。2009年までは輸出量第1位を占めていた。綿花生産量は一定量を生産し続けているものの、近年全国各地で金採掘が盛んになり、綿の輸出量を超えて金が1位になっている。

「白い金」と言われてきた綿花も、その栄光に陰りが見えつつある。ブルキナファソの農業は綿花に頼っているとはいえ、もともと大規模な綿花圃場を所有する農家は少なく、5ha未満の面積しか所有しない所謂小農が8~9割を占める。最近、綿花以外でも収入を得られる手段が増えてきたため、綿花の面積を減らし別の農産物を栽培する農家も増えてきた。

しかし、綿花生産者はブルキナファソの3大綿会社SOFITEX、Faso Coton、SOCOMAと契約して種子と肥料を配布されており、特に肥料については栽培面積分+αをもらえることになっており、+αの部分は他の作物に使用できるため、生産者は綿花栽培から離れられない仕組みになっている。もちろんこれは綿会社の思惑通りである。

また近年はブルキナの綿花の大半(何%か忘れました)が遺伝子組み換え品種が使用されており、生産量は今後も増えることが予想される。



綿花栽培は6月~11月。収穫は11月~1月にかけて行われる。

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これは8月の時点での綿花畑。


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こんな花をつける。



1月中旬に地方出張した時、収穫後に山積みにされた綿花を見かけた。

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近くの綿花畑。


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既に収穫は終わっていたが、まだ綿花のついている木を発見。



昔から綿花セクターは政府支援や海外企業からの支援が厚いため、今後も引き続き重要セクターと位置づけられるだろうが、どれほどの伸び幅になるのかは注目したいところだ。


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by iihanashi-africa | 2013-04-15 23:13 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(0)
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