先週1週間、2月23日から3月2日まで、第23回フェスパコ(Festival Panafricain du Cinéma et de la Télévision de Ouagadougou、ワガドゥグ汎アフリカ映画祭)が開催されました。
FESPACOについては、4年前に一度記事を書いたことがあります。友人Sergeが短編映画審査員特別賞を受賞したので。今年は、Sergeの友人が映画学校別コンペで受賞し、飛び跳ねて喜んでいました。 FESPACOで受賞、おめでとう。 このFESPACOについて、私の同僚で映画通のH.N.E.さんが、とても分かり易く面白い記事を書かれているので許可を得て掲載させてもらうことにしました。 『2月23日土曜日、ワガドゥグ最大のサッカースタジアム「8月4日スタジアム」で、第23回フェスパコは幕を開けました。数々の映画人、政府高官を始め、20,000人の聴衆を前に、ナイジェリアの人気ミュージシャン「Flavour」、ブルキナファソの舞踏家セイドゥ・ボロの指揮する色鮮やかで、リズム豊かな舞台などが繰り広げられ、夜更けの花火に至るまで、盛大にお祝いのイベントが繰り広げられました。 フェスパコは1969年に創設されて以来、アフリカ映画人とアフリカ映画愛好家が世界中から集うアフリカ最大の国際映画祭です。今年は約170の映画が放映されますが、そのうち35か国からの101点ほどが長編、短編等、様々なカテゴリーで競い合うことになります。今年のコンペ部門には、セネガルのアラン・ゴミス、モロッコのナビル・アユーシュなど、世界でも著名な監督の作品が名を連ねていることでも話題を呼んでいます。 「フェスパコがアフリカ映画のショーウィンドウであって欲しい、という創設者の意思を我々は受け継ぎ、ワガドゥグを2年ごとに、アフリカの映画、映像の進化を感じられる場所としなくてはならない」、と、フェスパコ運営組織が、意気込みを見せている一方、実は批評家の間では、アフリカ映画の個性というものが年々薄れていることを危惧する声も聞こえています。 生前、隔年のフェスパコには必ず参加していた、セネガルの巨匠ウスマン・サンベーヌ監督(1923-2007)が、「黒人が手にするカメラは武器であり、我々の人間としての「イメージ」を取り戻すために闘うためのものだ」と言ったとおり、彼の時代には強烈なエネルギーを発する作品が多くありました。2013年のフェスパコでも、アフリカ大陸の魅力、アフリカ文化の価値を世界に誇りを持って披露してくれるような作品に出会えることを、私たち聴衆は心待ちにしています。』 この期間中、行政機関はJournée Continueという昼食時間を短縮して仕事を早く切り上げる勤務体制になります。国を挙げてのお祭りなのです。早く切り上げたからといって映画を見に行くとは限らないのですが、ワガドゥグは丸一週間お祭りモードでした。 次回はH.N.E.さんによる映画紹介を掲載します。 にほんブログ村
by iihanashi-africa
| 2013-03-05 23:02
| ブルキナファソ
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