ワガドゥグから国道3号線をドリDori方面へ北上し、ドリの35㎞手前、ワガドゥグから225㎞のところに、バニBaniという村がある。
カヤを過ぎた辺りからサヘル地域特有の低木が広がる中に所々に茶色の小高い丘が見られる。バニに近くなったあたりから注意して右手の丘を眺めると、突如モスクが聳え立つ丘を見ることができる。景色を見ていれば、この丘を見過ごすことはない。2007年にサヘル州で活動していた頃も、通るたびに気になっていたが、やっと訪れることができた。 語り継がれた歴史によると、聖人のように崇められたモハメドという方が声をかけて作られた。この方は40年間森の中で生活しており、人々もこの間彼が何をしていたのかは知る由もないが、ある日突然村に戻り、人々に悟りを始めた。これまでの村でのイスラム教の教えとは少し異なり、「お祈りをしても、裏で悪事を働いていては神は守ってくれない」「正直でありなさい」など、村人の心に響く悟りを説いたそう。 そして、森の中で構想を描いていたモスクを、村人らボランティアの力を借りて、図面なしで1年半で作り上げた。 更に、聖なる丘の上には、大きなモスクに向かって跪いてお祈りする人の形に7つ(頭、両手、両肩、両ひざ)の小さなモスクを建設した。 村に着くとBureau de Guideという錆びついた建物がある。そこで、村長の息子という方がガイドをしている。 村の中を歩くと、丘の上のモスクに目が行くが、実はその手前に大きなモスクが待っていた。 敷地はとても広い。 モスクの入口。壁にはお祈りする人の形が刻まれている。 近年の激しい雨で、モスクの屋根の一部が崩れ、中に水が溜まったり、塔の一部が壊れるなどの被害が出ている。 モスクの中。 正面の塔。 一部崩壊している。 人口5千人のBaniの村とモスク。 丘の上の小さなモスク。半分は崩壊寸前なのが残念。 何か夢を実現する前などに、7日間(1週間)かけて7つのモスクを回る。最近は1週間も時間を取れないので、1日で7つのモスクを回るとのこと。 サヘルのサグラダファミリア? おいおい、痩せ過ぎじゃない? 大きなモスクの外壁の正面。 入場料は決まっていないが、モスク修理のための寄付をということで少しだけ置いてきた。もう少し補修してくれると見ごたえがある。でも、最近は旅行者が少ないようで寄付も少ないのかも。 にほんブログ村
by iihanashi-africa
| 2012-07-19 01:44
| ブルキナファソ
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Comments(2)
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ドリ子
at 2012-08-17 22:01
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AGSのたむらです。久しぶりに、ブログを拝見させていただきました。先日のミーティング、お疲れさまでした!私も来月、ブルキナ入りいたします!
それより、Baniのモスク懐かしいです♪実は私…隊員の時にこのBaniのモスクでガイドしてました(笑)
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iihanashi-africa at 2012-08-19 00:32
こんにちは。BANIのモスクはBANIにあることに意味がありますね。最近はめっきり観光客も来なくなってみたいです。
ブルキナファソでお待ちしています!
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