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ちょっと嬉しくもがっかりした話。
今日あった出来事。

午後、銀行にお金をおろしに行った。
私はまだ口座を開設して間もないので、キャッシュカードも小切手もなく、窓口で引き出す。金曜の午後はやはり人が多い。二つしかない窓口にそれぞれ10人近く並んでいる。並んでいるお客の数を数えて、少ない方に並んだが、私の順番が来るまでゆうに20分はかかった。

今週末に大きな買い物をするため、今日は引き出す額が大きく、窓口だけでは処理できず上司のサインが必要だということで、ちょっと横にずれて待っていてくれと言われた。その間、私の次に並んでいた方の手続きが先に進められた。

私の次の方は、まだ20歳前後の若い男の子だった。彼は、現金を引き出す用紙と身分証明書を窓口のおじさんに手渡した。窓口の方は、用紙をじっくり眺めたあと、記入漏れがあったようで、こことこことここを記入するようにと説明すると、男の子は「I am student」をちぐはぐは回答を英語でした。横からちらっと用紙を見ると、「Nigeria」という文字が見える。ああ、この方はナイジェリア人でフランス語が理解出来ないんだ。それでも、窓口の方は流暢な仏語で冷やかに「だから、ここを記入しなさい」と説明する。しまいには、受付の方を指さし、「向こうで誰かに教えてもらいなさい」と突き放した。男の子は、一旦列から離れると、また並びなおさなければならないと思ったのか、私の隣で何とか記入しようとしていた。

小切手を記入するときもそうだが、通常ローマ数字で金額を書くと同時に、文字で金額を記入する箇所がある。彼の用紙の記入漏れで最も大きな箇所は、その文字の部分だった。私も気になって横の彼を見ていると、8655.25FCFAを「eit」と書き始めて詰まってしまった。彼は文字が書けないのか。窓口の人は、どうやって書くか分からず困っている男の子に目をやろうともしない。私がじれったくなり「Can I help you?」と声をかけ数字を文字で書いてあげた。ちなみに、こことここも書けと言っているよ、と教えた。

書き終わると、とてもおとなしかった男の子が、少し大きめの声でThank you Thank youとお礼を言ってくれた。私にとってはこんな小さなお手伝いでこれほど感謝されるとは思わず、なんかとてつもなく良いことをしたみたいで、心が温まった。それと同時に、窓口の冷たい対応にがっかりもしてしまった。

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by iihanashi-africa | 2012-06-09 09:29 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(0)
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