使われないアリアリ硬貨
マダガスカルの通貨は「アリアリ(Ariary)」といいます。
1円が約20アリアリ。

マダガスカルはフランス植民地時代から「マダガスカルフラン」というフランスフランにリンクした通貨を使用していましたが、2005年1月にマダガスカルフランが廃止され、アリアリを唯一の通貨として使うようになりました。

完全移行してから4年半が経ちますが、マダガスカル人はまだマダガスカルフランで計算します。
1アリアリ=5マダガスカルフラン
野菜を買いに路上マーケットへ行くと、大抵フランの金額を言われます。マダガスカルに着任したばかりの頃は、物価感覚がまだなく、フランの金額を言われても高いか安いか分からずに騙されて5倍の値段で支払ってしまってもおかしくなかったと思います。例えば、にんじん3本で「1000」と言われても、1000アリアリなら日本円に換算すると50円。安い!と思い1000アリアリを支払ってしまうかもしれません。でも物価の感覚がついてきた今、にんじん3本「1000」と言われたら、即、マダガスカルフランの金額だと分かるようになりました。1000マダガスカルフラン、つまり200アリアリ。にんじん3本10円です。にんじん3本50円は高いと思えるようになりました。

路上マーケットでは、100以下の単位で売買が行われることは滅多にありません。10000、5000、2000、1000、500、200、100、の紙幣(写真参照)があれば、完結します。しかし、スーパーでは100以下の単位が出てきます。50、20、10、2、1。2と1の硬貨はほとんど出回っていません。硬貨そのものもそれほど沢山出回っていないようで、例えば1280アリアリの買い物をし、2000アリアリ支払うと、大抵700アリアリのおつりしか返ってきません。まあ、これはマダガスカルに限らず、アフリカはどこでも同じですが。

c0116370_432946.jpg

c0116370_4333870.jpg

c0116370_4344883.jpg


**********************************************************
さて、前段が長くなりましたが、これからが本題です。

以前、財布の中のマダガスカルの硬貨をじっくりと見ていたら、1978年製造の50アリアリ硬貨を発見しました。アリアリという単位は2005年から使われ始めたと思っていた私は、今から30年も前にアリアリの硬貨が製造されていたことに驚いたわけです。そして、アリアリという単位について調べてみました。

実は、アリアリは19世紀からマダガスカルで使用されている単位で、1960年にマダガスカルフランが導入されてからも、現在に至るまでフランと併用されてきた単位なんだそう。1960年以降、フランス語教育を受けた都市部の人はマダガスカルフランを常用し、農村部の人々は1960年以降もアリアリ単位を使用し続けていたようです。使っている紙幣や硬貨は同じでも都市部と農村部では呼び方が異なっていたわけです。

c0116370_4372539.jpg


先日は、銀行で両替をした方から、2アリアリ1アリアリの硬貨(上の写真参照)をもらったと聞き、記念にもらいました。2アリアリと1アリアリの硬貨を見るのは私も初めて。でも、よーく見てみたら、「1」の硬貨は1フランと書いてあります。ということは、このコイン5枚で1アリアリ。にんじん3本買うには、1000枚必要です。とはいえ、これらの硬貨は路上マーケットでは誰も受け取ってくれないでしょうし、お金を欲しいと寄ってくる子どもたちも受け取らないでしょう。このような使われない硬貨がどんどん私の財布を膨らませてゆきます。

にほんブログ村 海外生活ブログ アフリカ情報へ
[PR]
by iihanashi-africa | 2009-09-07 04:41 | マダガスカル | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://iihanashik.exblog.jp/tb/12280759
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
<< グレープフルーツはこんなに大きかった パパイヤをとる >>