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アフリカの重鎮ボンゴ大統領逝去
アフリカで最も長く国家元首の座に就いていたガボンのボンゴ大統領が亡くなりました。73歳。1967年から今日6月8日(もしかしたら昨日)まで41年間以上も政権を維持してきたアフリカのドンでした。

昨日の夜、フランスのメディアでボンゴ大統領が亡くなったという報道が流れ、今朝も他のメディアが「大統領死去か」と報じていましたが、今朝ガボンの首相が大統領の死去を否定しました。私も今朝、インターネットでこのニュースを知ってから出勤途中に購入した新聞の海外欄を見たのですが、マダガスカルの新聞にはまだ何も書かれていません。亡くなった、亡くなっていないという報道が飛び交った後、午後になって首相が正式に「ボンゴ大統領が大腸がんのため死去した」という声明を発表しました。

ボンゴ大統領は5月6日から公務を一時的に中止し、バルセロナの病院に入院していました。FCバルセロナの選手も利用する有名な病院です。大統領は今年の3月14日に夫人を亡くされたばかりで、癌だとは知らない私は夫人の死のショックから体調を崩したのかと思っていました。しかし、Jeune Afriqueの最新号で「ボンゴなしのガボン:もしボンゴが戻ってこなかったら」という記事が4ページにわたり掲載されており、非常に危険な状態にあるらしいことが書かれています。ボンゴ大統領があと僅かな命であるという確信がないと書けない記事です。やはり、メディアは早い。

フランスと複雑な関係を持っていたガボンですが、今後どうなっていくのでしょう。ガボンの政治は詳しくないので分かりませんが、息子が国防大臣ですね。息子の影響力はどのくらいのものなのでしょう。

ガボンにいらっしゃる皆様、そちらはいかがでしょうか。

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by iihanashi-africa | 2009-06-09 04:37 | ガボン | Trackback | Comments(2)
Commented by みちこ at 2009-06-15 05:49 x
6月8日、亡くなられたとの首相の正式発表後、直ちに憲法裁判所が上院議長の臨時大統領就任を決めました。11日ご遺体がスペインから戻られ、16日の葬儀まで、大統領宮殿で一般人を含めての
公開弔問がつづいています。

長時間の行列をいとわなければ、誰でも宮殿で大統領の棺に弔問できます。それにしても、葬儀の形、音楽や服装など、日本のように黒1色・静か、とは全く違う1種のにぎやかさにはおどろかされます。

45日以内の大統領選挙に向けて、準備中です。
Commented by iihanashi-africa at 2009-06-16 03:57
コメントをありがとうございます。やはり現地からのコメントは重みがあります。ただラジオで聞き、新聞で読んで書いた記事とは違いますね。

コメントを読みながら、アフリカのどこかの国の葬儀を初めて映像で見たとき、私たちから見ると、まるで喜んでいるかのような悲しみの表現の仕方だったのを思い出しました。悲しい時にダンスをする。そんな文化は日本にはないですから。

明日16日は葬儀。フランス、セネガル、コンゴ、中央アフリカ等から大統領が出席するそうですね。シラク前大統領も。
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