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勢力衰退か
ここマダガスカルで働いている日本人の友人が、日本にいる家族へ電話をして、マダガスカルの不安定な政情を話したときに、お母さんが言った言葉。

「そんなことより、日本ではもっと大変なことが起きているのよ。」

いや~、これを聞いたときにはさすがに笑ってしまいました。
なんだろう、日本でこれより大変なこと。不況のあおり、読めない政局、あとは…
やはりこんな遠い国の暴動は小さなことにしか聞こえないのでしょう。しょうがないですね。

考えようによっては、日本において不況で生活が困難になった人は、タナの暴動で生活が困難になった人よりも多いかもしれません。でもやっぱり長期的な政情不安は、マダガスカルの経済停滞を引き起こし、それにより貧困層が拡大するかもしれないし。完璧な解決の糸口が見えないマダガスカルの例は、かなり「大変なこと」だと思います。

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今日は、省庁も通常通り仕事をし、学校も再び開校していました。市長派はいつものように5月13日広場で集会をし、官庁街に移動して各省庁で仕事をしないよう圧力をかけて回ったそうです。でもその勢いはどんどん弱まっている気がします。今日集会に集まった市民は数千人。当初は数万人の支持者が集まっていたので、そろそろ見切りをつけた支持者もいるのでしょう。

市長は大統領罷免要求を提出すると言っていますが、結局却下されてこのまま勢力が減退していくのか。でも、それはそれで危険分子が残ることになり不安です。というか、ラジュエリーナさんは首都の市長です。今後も表舞台に立ち続ける人です。大統領とタナ市長の確執がいっそう深まりますね。

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by iihanashi-africa | 2009-02-03 03:47 | マダガスカル | Trackback | Comments(2)
Commented by 旅ガラス at 2009-02-04 00:40 x
マダガスカルの現状をよく記載してもらって感謝です。
ちょっとは静かになった感じがしますが、まだまだ分からない。
マダガスカルって本当に先が読めないことが多いので、いろいろと
気を使うと思いますが、、、、、。

でも今回の二人の背景はよく似ていますね。

似たもの同士は反発し合うのかしら。
ただ、国民の不満はたまっている気がします。
現大統領になって、生活が良くなったとどのくらのマラガシが感じているのかしら?聞いてみたいです。
Commented by iihanashi-africa at 2009-02-05 05:00
現大統領になってから暮らしが良くなったとは言えなさそうですね。少しだけ経済成長したように見えたのは、外国資本が以前より入ったことと、TICOやらの自分の大企業を肥やしていたからなのかな。ほんと、ふつーに生活がしたい。
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