4月22日、WFP(世界食糧計画)の食糧危機に関する臨時サミットが開催され、世界は静かに押し寄せる食糧価格高騰の「津波」に直面していると警告を鳴らしました。
今年に入り既に30カ国で食糧価格高騰に端を発する暴動が発生しています。そしてアフリカは特に深刻な影響を受けていると言われています。特に仏語圏アフリカで顕著で、これまでにカメルーンを始め、ブルキナファソ、コートジボアール、セネガル、モーリタニアなどで不平不満が爆発しています。各地のデモ行進は国から国へと伝染しており、今後も他の国でデモ隊と警察との衝突が起こる可能性は大いにあります。 1ヶ月で物価が30%から50%上昇したトーゴ、ガソリンが60%値上がりしたギニア、コートジボアールやブルキナファソなど隣国の物価上昇の影響を受けているガーナ... カメルーンでは、政府と労働組合との交渉で価格安定メカニズムが設置されましたが、卸売商が価格を落とさないため結局小売商も価格を落とせないでいます。 食糧価格の高騰で特に影響を受けている食糧が「米」です。日本人の米の消費量は世界でも群を抜いて多いと思われている方もいるでしょうが、実は日本人の一人当たりの米消費量は57.7kg。米を生産するアジアの国々は消費量が多く、ミャンマーは204.7kg、ベトナムは168.9kg、ラオス167.7kg。アフリカではマダガスカルが95.4kg、コートジボアールが63.0kg、セネガルなども日本人より多くの米を消費します。アフリカの人口は世界人口の13%ですが、世界の米の消費量の30%近くがアフリカで消費されているという記事をどこかで読んだ記憶があります。 アフリカの大半の国では自国の消費量をまかなえるほど生産できず輸入に頼っており、この食糧価格高騰の波を受けて、ブルキナファソでも米価格の高騰が顕著です。一袋12,000fcfa(3,000円)だったのが、16,000fcfa(4,000円)。昨日は、セネガル政府が今後6年間インドから一定の量の米を輸入する約束を取り付けたという報道をラジオで聞きました。 外食産業が盛んなブルキナファソですが、最近は一皿の値段が高騰したというよりは、同じ値段なのですが以前よりも量が少なくなっています。
by iihanashi-africa
| 2008-04-25 02:43
| ブルキナファソ
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