1月17日(土) 5日目
今日は日帰りでオマーンに行く。 といっても、首都マスカットのある本土ではなく、UAEアラブ首長国連邦を挟んだ飛び地のムサンダム地方。特別行政区となっている。首都からは480kmも離れており、ドバイからの方が近い。2時間半くらいかな。下の地図の赤い矢印の所へ向かった。海を挟んで60km先はイラン。夏の空気が透き通っている時は対岸が見えるそうだが、冬はかすんでいて見えないらしい。 1800mを超える険しい山々が聳え、ホルムズ海峡に突き出した海岸線がフィヨルドのように入り組んでいることから、「中東のノルウェー」とも呼ばれているらしい。 ここで野生のイルカが見られるというので、日帰りツアーに参加して、ドバイとは異なる景色を楽しむことにした。 朝6時半にミニバスが迎えにきた。ツアーの参加者は私たち2人を含めて8名。ドイツ人親子とインド人グループ。 ガソリンを入れて、いざ出発。 ドバイの街を出てしばらくすると、こういう砂漠の景色が続く。 連邦結成以降、ドバイは原油依存経済から脱却するため産業の多角化を進める。その流れで経済特区を設置し、海外企業の進出を促して発展していった。そして一大リゾートエリアが開発され、高級ホテルなどが建設された。この流れに他の首長国も乗り始め、ドバイから遠く離れた他の首長国にも高級ホテルや高級別荘が立ち並ぶ地域が出来ている。 これは確かウム・アル・カイワイン首長国かラス・アル・ハイマ首長国を通過している時に見かけた建物。ホテルだろうか、住宅だろうか。 これは、ラス・アル・ハイマで立ち寄ったWaldorf Astoria Ras Al Khaimahという5つ星ホテル。お城だね。 一方で、昔からのインド・パキスタン人街は小さな商店が並んでいる。 UAEとオマーンとの国境に近くなると、こうした険しい山が見えてくる。 国境は撮影禁止だったので、残念ながら写真はない。オマーンに入るにはビザが必要だが、国境で簡単に入手できる。所要時間もほんの10分くらい。日帰りとはいえ、パスポートにはしっかりビザと出入国のスタンプが押された。 オマーン側に入ると、海外沿いを走りながらも起伏のある道を進む。左手は海、右手は崖という道を45分くらい走る。 だんだんとフィヨルド地形が分かるようになってくる。 これはお気に入りの一枚。 ムサンダム地方の中心地ハッサブ近くの港で車を降り、こういう船に乗り換える。ここで、オマーン側から来た観光客とも合流。 シム・ガルフShim Gulfと呼ばれる沖までガイドの話を聞きながら向かう。そして1時間もしないうちに、イルカに出くわした。それも多数の集団。自然の海をこうして泳いでいるイルカは初めて見たかも。 海の水が透き通っている。 海岸線まで山が迫り、600mの高さから海に向かって垂直に切り立っている。地層?もくっきり。 シム・ガルフの入江には複数の村が存在する。この村の名前は忘れてしまったが、人口は80人くらい。最も多いところでも120人くらい。写真からも分かるように周囲は崖に覆われており、陸路でアクセスすることはできない。各世帯、必ず船を一台所有しており、子供たちは船で小学校に通っている。昔から漁業を営んでおり、現在も続けているらしい。 こういう船を所有している。 この村の名前も忘れてしまった。この村は大雨による土砂崩れで3度も街が壊滅している。しかし、その度に家を建て直し、住み続けているという。危険にあっても住み慣れたところは離れられないのか・・・ 電信島と呼ばれる小さな島。 1864年~1869年の間、イギリスが引いた通信ケーブルの基地があったことからこう呼ばれている。その後まもなく基地はイランに移されたため、5年間しか使われることはなかった。基地の跡も残っているが島には立ち入り禁止。 その代わり、周囲の海でサンゴや魚たちを楽しむことはできる。私たちもスノーケリングに挑戦。かなり深いので、目の悪い私は残念ながら深いところにいる魚をはっきり見ることができない。 スノーケリングのやり甲斐がある。 ウニは海底にごろごろと沢山いる。 誰かが左の物体も海底から拾ってきた。これもウニ? 船の上でインド系の料理を食す。 美味しかったので、今写真を見直すだけで唾が出てくる。 そして、岐路につく。 お昼寝タイム。 お昼寝の途中、ガイドが見つけてくれたサメ。この写真ではサメかどうか分からないけど。それほど大きくないけれど、れっきとしたサメで危険だという。 こうして日帰りツアー終了。 ドバイの家に帰ってきたのは19時頃。 外に食べに行く体力は残っていなかったので、家で料理をすることに。ふとコロッケを食べよう!ということになり、作ってみた。やっぱりこの味は落ち着く。 6日目に続く。 にほんブログ村
by iihanashi-africa
| 2015-01-24 22:55
| オマーン
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